明治五年五月五日、桑名平賀在の濱吉が、桑名城下に平濱(平賀の平と濱吉の濱)の屋号で菓子屋を開業したのが起こりです。浜吉手焼の「たがね」の味もさることながら、それを紙袋に入れて売っていました。その頃として、三枚とか五枚の僅かな買い物を紙袋に入れて客に渡すことは、めずらしかったようです。