モーツァルトの名作オペラを書いた破天荒なペテン師ー 世界で一番、不幸で、幸運な詩人の物語
モーツァルトの名作オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」200年以上を経て今もなお愛される作品が誕生した背景には、台本作家ダ・ポンテの存在があった。ダ・ポンテがモーツァルトと出会い、その才能を開花させたのは、彼の80年を超える生涯のわずか4年と6か月の間。それは人生で最も輝いた、儚くもかけがえのない時間だった――。
時代の波に抗い、偏見を乗り越え、制作に没頭した若き天才たちの軌跡を、オリジナルの音楽劇でお届けします。
【STORY】
1829年ニューヨーク。年老いたロレンツォ・ダ・ポンテ(海宝直人)が病身の妻の面倒を見ながら、若かりし頃を回想するところから物語は始まる。
1782年ウィーン。女好きで詐欺師のダ・ポンテは、ある事件を起こし、故郷ヴェネツィアを追われ、その才覚と手練手管でウィーンの宮廷劇場詩人の座までのぼり詰める。しかし、宮廷作曲家アントニオ・サリエリ(相葉裕樹)に言われるがままに書いたオペラの処女作を酷評され、行き場を失っていた。そんなダ・ポンテの前に現れた、作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(平間壮一)。彼もまたあふれる才能を持て余していた。二人は意気投合し、革新的なオペラを作ることを決意する――。
【作】大島里美
【音楽】笠松泰洋
【演出】青木 豪
【出演】海宝直人
平間壮一
相葉裕樹
井上小百合
田村芽実
青野紗穂
八十田勇一
他